20120131232315のコピーFANGです。
先日ドイツ年間ゲーム大賞が発表になりましたね。

今年はコードネームが大賞を獲得したこの賞、1979年から始まって今年で38回目となった訳ですが、最初から振り返るとやはり名前が広く知られているものから過去まで遡るとなかなかゲーム会では見る事が出来ない一品までと様々です。

今回はそんなドイツ年間ゲーム大賞を一言コメント付きでそれぞれ触れて行こうかと思います。
第一回の今回は1979年から1989年までのタイトルを紹介していきます。
ただし世代的な事もあり、私が未プレイのものもありますのでご容赦を。

1979年 ウサギとはりねずみ

記念すべき第1回大賞受賞作品はカードを使った変則レース(スゴロク)ゲーム。

非常にドイツボードゲームらしい一品で、時には後ろに戻ってにんじん(これを消費して移動)を集める必要がある一方で、最終的にはにんじんをなるべく少なく減らしてゴールに飛び込まないといけないというジレンマが楽しいゲームです。6人までプレイできるのもポイントが高いです。

このゲームは難易度が簡単な部類ですし、初心者の方にもかなり勧めやすいですね。

1980年 ラミィキューブ

タイルを使った組み合わせ&組み換えゲーム。
14枚のタイルを最初に配って、基本は「異色で同じ数字3枚以上」か「同色の連続数字3枚以上」の組み合わせを作成します。(赤青黄黒4色、数字1~13までのタイルがそれぞれ2枚ずつ+ジョーカーが2枚存在しています)

最初は自分の手元から合計「30」以上になる組み合わせを(複数でもOK)必須で出さないといけないのですが、それが終わるとタイルを上記のルールに従って出していくことが出来ます。

ここからは他人が出したタイルを使うことも出来ますし、また既に出ている組み合わせをバラして(複数も可)新たな組み合わせを作り手元のタイルを減らしていくことも可能です。
誰かが手元のタイルを全部なくした時点でゲーム終了となります。

この「組み換え」がこのゲームでの肝であり、楽しくもあり苦しい部分でもあり。
慣れは必要ですが、回数を重ねていくごとに上達を実感することが出来るゲームでもあります。

難易度はやや簡単。時間制限は慣れるまでは甘め(2分)にしても良いと思います。
慣れてきたら是非公式大会ルール(1分制限、ペナルティ有り)でやってみてください。

1981年 フォーカス

未プレイ。いわゆる将棋や碁のようなアブストラクトと呼ばれる部類のゲームでしかも1対1の二人対戦専用とやりこみが必要なタイプのゲームだとも言えます。現在大賞の中で数少ない流通が無いゲーム。

1982年 ザーガランド

記憶力を必要とするダイス(スゴロク)ゲームです。

基本はダイスゲームなのですが、ゴールに必要なアイテムが木の中(裏)に隠されていて目標タイルに従って予めそれを探し出さなければいけません。ゴールした時に無事その木を指定できればクリア、出来なかったら振り出し行きwとなかなか極端な条件となっており自分のコマを3回ゴールに入れたプレイヤーが勝利します。

ルールの分量的には今だとキッズゲーム大賞として扱われるのではないでしょうかね。

1983年 スコットランドヤード

比較的知名度も高いこのゲーム、簡単に言えばロンドンを舞台にした鬼ごっこです。

怪盗X(必ず1人)とロンドン市警:スコットランドヤード陣営(1人~5人)に分かれての逃走劇。24ターン(24時間=1日)逃げ切れば怪盗Xの勝ち、怪盗Xを捕まえればロンドン市警側の勝利。対戦ゲームではありますが、ロンドン市警側は今で言う協力ゲームのはしりと言っていいかもしれません。

基本怪盗Xは姿を消して移動するのですが、指定のターンでは必ず姿を現さないといけないので逃げ切るには一筋縄ではいきません。ルールはやや簡単な方ですが、怪盗Xで勝つのはやや難易度が高めですね。

1984年 ダンプフロス

未プレイ。ボードに自分で「線路を書き込み」最後はその線路を使って自分の列車を進めていくという、変わったスゴロクゲーム。現状ではこれもかなりの入手難。
別タイトルですがライン1がシステム的には似てる感じですかね?

1985年 シャーロックホームズ10の怪事件

未プレイ。他のゲームとは一線を画したゲームで、いわゆる「ゲームブック」に近い形式を取った推理ゲームです。文字通り「本」がゲーム大賞を取ったのは後にも先にもこれ一回のみですね。

日本語版が存在するようで、一度はプレイしてみたいというか実物を見てみたい作品。

1986年 アンダーカバー

変わったタイプの正体隠匿ゲームで、スパイである自分の正体を隠しつつ出来るだけ得点を稼いでいかないといけないというジレンマが楽しいゲームです。一応自分の(正体の)コマはあるのですが全員好きなコマを動かして良いのでブラフを混ぜつつ時には大胆に得点を稼ぐ必要もあり、いかに他人を騙しつつ得点を重ねるかが悩ましい所。

ゲームの中盤を迎えると予想タイムがあり、どれが誰のコマであるかを予想するのですがそこでも得点が入るのであまりにあからさまな動きをすると自分以外全員に点数なんてことも。

ルールは上級ルール・追加カードなどもありますが、それを使用しなければかなり簡単な部類です。
だいぶ慣れてきてからどちらかか、両方を混ぜてみるのもいいかもしれません。

1987年 アウフアクセ

ダイスを使った荷物運搬(運送)ゲーム。ダイスで移動しつつイベントカードを引いたり荷物を運んだりとどちらかというと昔の国産のスゴロクゲームに近い印象があります。

妨害要素などもあり、トラックに荷物を積み込む際の個数制限などの要素もあるのですが基本ルールだけだと本当にスゴロクゲームなので今だと上級ルールを加えて仕事を全員で競る”競りゲー”的要素を加えて初めてスタートラインかなぁと。

1988年 バルバロッサ

粘土を使った展覧会ゲーム。お題があり、粘土でそれを作るのですが、他の人が見て簡単に分かっても駄目、逆に全く誰も分からなくても駄目、という作品を作らなければいけないというそのなんとも言えないバランスが難しく、このゲームのポイントだと思います。

お題を作った後はそんなに難しい要素は無いのでこれも初心者の人からオススメしやすいゲームですね。
今のイラスト書き・作品作り系ゲームの先駆けの一つなのではないでしょうか

1989年 カフェインターナショナル

ルールに出来るだけ従って同じ国のお客さんタイルを置いていくという一見シンプルなゲームですが、タイルの総数がある一方で置ける場所が決まっていたり、そのタイルを置けなかったら中盤以降は減点になったりと思った以上に「エグい」ゲームです。

また手札タイル上限を減らすという一見ゲーム中では相当不利になる要素があるのですが、実はゲーム終了時に残った手札が全て減点になる為それなりに減らしておかないといけない、というやはり苦しい要素が存在しており、今回紹介したゲームの中では一番ゲーマー向け要素が含まれたゲームなのではないかと思います。

パズルライクな所もあるのでそういったタイプのゲームが好きな人にオススメしたいですね。

ここまでまとめてみましたが流石にこの年代のものは個人的にも未プレイ作品が結構ありますね。
未だにフォーカス、ダンプフロス、シャーロックホームズ~、は実物を見たことがありません。

ただ、ゲーム難易度的には飛びぬけて難しいものはなく、比較的オススメしやすいものが多いので、機会があってプレイできるようなら是非プレイして貰いたいかなと思います。システム的には少し古いものもありますが、今でも十分楽しめる面白さがあります。
北九州ボードゲーム交流会で立つ機会もあると思いますしね。

次回は難易度的にやや難しいゲームが混じり始める90年代を予定しています。
この辺は大賞作品を確認するすることで時代ごとの変遷も見えるのが面白い所ですね。